77話:トーマス教会の音楽監督、実はこの人だった。。

       テレマン◇ターフェル・ミュージックより

前回のエッセイでバッハをご紹介しましたが、その音楽監督に実は本命はこの方だったのですね〜

ゲオルク・フィリップ・テレマン(Georg Philipp Telemann,1681−1767)は、後期バロック音楽を代表するドイツの作曲家です。生前は同時代の作曲家であったバッハやヘンデルより、人気と名声のあった作曲家とされているのです。また、テレマンは、12歳でオペラを作曲し始めた神童であり、学内では学生と市民からなる楽団コレギウム・ムジクムを組織しました。楽器の多くを演奏することができ、木管楽器については高い技術を持っていたとの事です。


1722年、ライプツィヒの聖トマス教会の楽長が亡くなった時、ライプツィヒ市はまずテレマン音楽監督として協会へ招こうとしたのですがテレマン自身に断られたため、仕方なく知名度の低かったバッハを招聘したというエピソードがあるようです。そのことからも当時のテレマンがバッハより人気が高かったことがわかります。

テレマンは、オペラ20曲、室内楽200曲、協奏曲100曲、管弦楽130曲、受難曲46曲、教会カンタータ1000曲という膨大な作品を残しましたが、その中心は器楽作品でした。晩年になっても創作意欲が衰えず、晩年の作品にはトリオソナタの編成で『ディヴェルティメント』とかかれたものも含まれているます。

さて、今日ご紹介します曲は・・ターフェルムジークです。後のモーツアルトの「ディベルティメント」とに変わる、宮廷に依頼されての音楽。

ターフェルムジークとは「食卓の音楽」という意味で、王侯貴族が食事時に演奏させるために作曲させたものと思われますが、実際には祝典用音楽としても演奏されたようです。1773年に楽譜が出版された時にはヨーロッパ全土から予約の注文が殺到し、予約者の中にはヘンデルやクヴァンツなど当時の有名作曲家の名もあったと言われます。

またこの曲集は1733年も書かれました。三つの曲集からなり、各々の曲集に、管弦楽組曲、コンチェルト、クヮトゥオル、トリオ・ソナタ、ソロ・ソナタといった異なった器楽合奏曲が含まれ、「バロック音楽の百科全書」とも呼ばれているます。

      
        ヤン・ブリューゲル jan Bureghe
16世紀後半から17世紀にかけて活躍したフランドルの画家
Telemann Tafelmusik by Il Gardellino

(詳細)Live recording of MEZZO TV from a concert held at Radio France music festival in Montpellier July 22nd 2008. Telemann Quartet in G from Tafelmusik performed by Il Gardellino (jan de winne, marcel ponseele, sophie gent, herve douchy, shalev ad-el)

http://www.youtube.com/watch?v=D9aL_dkcWYM&feature=related

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   セカンドアルバムの準備もほぼ整いました。その中からの1曲宜しかったらお聞き下さい。

    バッハ◇主よ、人の望みの喜びを 他http://www.youtube.com/user/kumikopiano?feature=mhw5

        

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